乗客にアイスピックのようなものを突き付けた疑いで医師の男が現行犯逮捕されました。 男が犯行に及んだ訳は乗客がしたというせきにあるようです。 眼鏡をかけ警察署から現れたマスク姿の男。 暴力行為等処罰法違反の現行犯で逮捕された医師の小野村雅久容疑者（59）です。 20日朝、検察に身柄を送られました。 事件が起きたのは18日午後4時過ぎ、神奈川・横浜市西区の戸部駅から横浜駅に向かっていた京浜急行の電車内で、陸上自衛隊に所属する19歳の男性に対し、アイスピックのようなものを突きつけ脅迫した疑いが持たれています。 小野村容疑者は3年ほど前から、神奈川・横須賀市で内科と漢方のクリニックを経営していました。 小野村容疑者を知る人は医師としての印象を「人柄は最高です。絶対に上から目線じゃなく、いつも患者さんの立場に立って、本当に温和な気さくな先生」「おとなしい人だから。いや意外じゃない?（事件を起こすような）人には見えない」と話します。 患者には日ごろから親身になって接していたという小野村容疑者。 しかし、犯行時に見せたとされる行動は極めて乱暴なものでした。 小野村容疑者は、座席に座っていた被害男性の前に立って乗車。 そして、男性が何回かせきをしたところ、突然アイスピックのようなものを突きつけ、「これ以上せきをしたら殺すぞ」と脅迫したといいます。 陸上自衛隊である男性は脅迫に屈することなく、その場で小野村容疑者を取り押さえ、駆け付けた警察官に引き渡しました。 警察によりますと、2人に面識はなく、他の乗客も含めけが人はいなかったということです。 小野村容疑者は、警察の調べに「そのようなことはしていません」と容疑を否認しています。 警察は、当時の状況を詳しく調べています。