生後間もない乳児を雪に埋めて殺害したとして、宮城県警は20日、母親の派遣社員佐藤つなみ容疑者（24）＝宮城県塩釜市北浜2丁目＝を殺人容疑で逮捕し、発表した。「パニック状態で雪の中に隠したが、死ぬとまで考えられなかった」などと容疑を否認しているという。 塩釜署によると、逮捕容疑は11日朝、自宅で女児を出産し、その後近くに積もっていた雪に女児を埋め、殺害したというもの。目撃した人から「部屋着姿の不審な女性がいる」と110番通報があり、駆けつけた署員が現場にいた佐藤容疑者から事情を聴き女児を発見。救急搬送したが急性循環不全で死亡したという。宮城県内は8日から10日にかけて強い寒気が流れ込み、気象庁は大雪に関する緊急発表を出していた。 佐藤容疑者自身も産後で入院が必要だったため、退院をまって逮捕したとしている。自宅には両親らも同居していたが、妊娠には気づかなかったと話しているという。（西堀岳路）