政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、兵庫県議会の百条委員会の委員だった竹内英明元県議の死去について、自身のSNSや動画サイトで発信していた内容が事実でなかったとして謝罪に追い込まれた問題は、今なお波紋を呼んでいる。 立花氏は、竹内元県議について、「兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていた」「近く逮捕される予定だった」「逮捕を苦に命を絶ったという情報が入っている」などと発信。この情報がネット上で拡散されたことに対し、兵庫県警本部長が「全くの事実無根」「明白な虚偽」と完全否定した。 立花氏は、「警察の捜査妨害になる可能性がある」などとして竹内元県議に関する書き込みや動画を削除したものの、「謝罪すれば済む話なのか」「元県議の名誉を毀損しているのでは」といった批判の声が相次いでいる。 立花氏自身も「私は竹内県議【死者】の名誉を毀損した」とSNSに投稿するなど異例の事態となっているが、本当に死者に対する名誉毀損は成立しているのだろうか。刑事事件に詳しい澤井康生弁護士に聞いた。