長野市のJR長野駅前で1月22日夜、男女3人が男に襲われて死傷した事件で、長野県警は26日、事件に関与した疑いがあるとして、男を殺人未遂容疑で逮捕したと発表した。 県警によると、事件は22日午後8時ごろ、同駅善光寺口にあるバス乗り場付近で発生。最初に襲われた同市の会社員丸山浩由さん(49)が左胸付近を刺されるなどして死亡した。さらに、同市の会社員男性(37)が背中を刺されて重傷、同市の会社員女性(46)は背中に刺し傷などの軽傷を負った。 3人を刺したとみられる男は襲撃後にバス乗り場の西側に隣接する広場を一時うろつき、その後、さらに西の方角へ走って逃走。県警が殺人・殺人未遂事件として捜査本部を設置し、行方を追っていた。 3人と男が面識があったことは確認できていないといい、県警は男が無差別に襲った可能性もあるとみている。 県警は、丸山さんらを刺したとみられる男の画像を公開。パトカー33台、白バイ14台、ヘリコプター1機、警察官約230人態勢による特別警戒を実施していた。(菅沼遼、高木文子)