全て海外から輸入した鍋を日本製と表示して販売したとして、新潟県 燕市の調理器具販売会社の役員の女とその夫が不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。 三条警察署で28日、公開された押収品。『メイドインジャパン』と記されていますが、すべて海外で作られた鍋です。 これらの鍋を説明書やネット上で日本製と表示して販売したとして、調理器具を販売する燕市の『美吉』の代表 王瑚研(おう・こけん)容疑者 37歳と、夫で会社員の若崎智浩 容疑者 37歳が27日、逮捕されました。 警察によりますと、2人は海外製の雪平鍋を「日本製」と表示し、おととし12月から去年8月の間に県内の卸売業者に29個をおよそ5万円で販売した疑いが持たれています。 また、去年5月には海外製の中華鍋を「モノづくりで有名な燕三条の工場で作りました」と紹介し、ネット販売で岩手県の男性に1個6280円で売ったということです。 警察の調べに対して王 容疑者は黙秘し、若崎 容疑者は「表示は知っていた」と話す一方で、自身の関与については黙秘しているということです。 今回の逮捕容疑は、商品や広告などに原産地や品質などを誤認させるような表示をする『誤認惹起行為』の疑いですが、食品以外での逮捕は県内で初めてだということです。