「いくら何でもやりすぎだ」…韓国・尹錫悦大統領「拘束起訴」に国民は激怒!長期化が見込まれる「裁判の行方」

韓国最大の祝日である旧正月を控え、尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領が「内乱首魁容疑」で検察によって拘束起訴された。当初検察は尹大統領に対する捜査継続のために中央地裁に拘束期間延長を要請したが棄却、26日午後急いで拘束起訴を決めたのだ。これで尹大統領は憲法裁で行われている「弾劾審判」とともに、死刑と終身刑だけがある韓国で最も重罪の「内乱罪」に対する刑事裁判を同時に戦わなければならない境遇に陥った。 15日、高位公職者捜査処(公捜処)は尹大統領の逮捕には成功したが、大方の予想通り、捜査には何の進展も見られなかった。「内乱罪捜査権がない」という理由で尹大統領は最初から公捜処の捜査を拒否すると明らかにしたが、公捜処は警察と検察に尹大統領事件の移管を要求し、公捜処法に明記された管轄地裁ではなく西部地裁に2回にわたり逮捕令状と拘束令状の発行を求め、尹大統領の身辺確保に成功した。 たが、尹大統領は公捜処の捜査に一切応じないとし、公捜処は3度も「強制拘引」(拘置所から引っ張り出して捜査協力を強制する方法)を試みたが、いずれも失敗した。特に、尹大統領が憲法裁の裁判に出席した後、眼科検査のために病院を訪れた21日にも、公捜処は強制拘引を試みるために拘置所へむかったが再び空振りで終わった。 これに対し、公捜処長は「病院に行ったという通知が全くなかった」 「鬼ごっこのようになった」と尹大統領を非難したが、ソウル拘置所が病院の日程を公捜処に事前に知らせたという反論が法務部から出てきて、嘘をついたことがばれてしまった。 さらには、公捜処長が尹大統領に対する拘束令状を申請した17日夜、近隣食堂でワインを添えた会食を行っていた動画が、23日メディアによって公開され、国民的な指弾を受けた。「尹大統領の逮捕当日、支持者が焼身自殺を試みたほど国民の衝撃が大きいかったのに、ワインが喉を通るのか」という国民の力議員の叱咤に、「後悔しない」と開き直った公捜処長の答弁も非難に火をつけた。メディアでは「尹大統領の支持率を上げる一等功臣は公捜処」という非難が出たほどだ。 結局、公捜処は拘束期間を延長して最長20日間尹大統領を捜査するという当初の計画を変え、24日に起訴意見で事件を検察に移管した。公捜処法によると、公捜処は大統領に対する起訴権がないためだ。公捜処から穴だらけの捜査記録を移管された検察の特別捜査本部(特捜本)は「補完捜査が必要だ」として10日間の拘束期間延長を中央地裁に申請した。だが、中央地裁は「独立した捜査機関である公捜処が捜査した事件に対して検察の補完捜査権に対する明示的規定がない」として2回にわたる検察の申請を許さなかった。 検察は全国検事長会議を通じて意見を取りまとめた後、シム・ウジョン検察総長が追加捜査なしに拘束起訴を最終決定した。会議では在宅起訴や、釈放後、警察に捜査するようにすべきという主張も一部あったが、多数の意見が拘束起訴だったという。

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