新型コロナの無料検査事業をめぐり、検査件数を水増しして東京都から補助金およそ5億円をだまし取ったとして、東京・中央区の会社の元営業推進課長ら男7人が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京・中央区の医療関連会社「日本IC」の元営業推進課長・島田雅史容疑者(59)ら男7人です。 島田容疑者らは2022年10月中旬から2023年1月下旬までの間、新型コロナのPCR検査と抗原検査の件数を実際には最大でおよそ4万件しか実施していないにもかかわらず、およそ16万件実施したと偽り、東京都から補助金およそ5億3600万円をだまし取った疑いがもたれています。 警視庁によりますと、島田容疑者らは関係者から入手したとみられる名簿から得た名前などのデータを検査申込書に記載していたとみられ、知人から集めた唾液を検体として使って水増しを行っていたということです。 島田容疑者らは都からおよそ13億円の補助金を受け取っているとみられ、その一部が不正受給に当たるとして去年、都が警視庁に刑事告訴していました。 警視庁は、余罪があるとみて詳しく調べています。