秋田県鹿角市で温泉宿泊施設を運営する会社が、県の観光事業の助成金4180万円を不正に受給したとして県が被害届を出していた事件で、警察は約170万円分の容疑が固まったとして、社長と従業員ら3人を逮捕しました。残りの金額についても捜査が進められています。 この事件は、鹿角市の東日本観光が2022年7月から2023年6月にかけて、県の宿泊応援事業「秋田へGo!秋田を旅しようキャンペーン」を活用して、市内で運営する「五の宮のゆ」の宿泊数を水増しして県に申請し、助成金など4180万円余りを不正に受け取っていたものです。 県から被害届を受けた警察が捜査したところ、一部の容疑が固まったとして、東日本観光の社長を務める女(77)と、従業員の女(56)、当時パート従業員だった女(40)を詐欺の疑いで逮捕しました。 3人は共謀して、2023年1~4月にかけて約30回、宿泊数を水増しして県に申請し、約170万円をだまし取った疑いが持たれています。約180人分・1100泊にあたるということです。 東日本観光は、このほかにも同じ手口で鹿角市の宿泊応援事業の助成金278万円余りを不正に受給していたことが分かっていて、警察は残りの金額についても捜査を進めています。 なお、3人の認否は明らかにされていません。