<独自>空き巣用?「不審な置き石」60件超に関与か 神戸の住宅侵入疑い、男2人を逮捕

神戸市垂水区で2月、住宅1軒に侵入し窓ガラスを壊したとして、兵庫県警垂水署は28日、邸宅侵入と器物損壊の疑いで、いずれも住所不定、無職の嶋谷直人(28)、中村啓太(28)の両容疑者を逮捕した。嶋谷容疑者は黙秘し、中村容疑者は容疑を否認している。 捜査関係者によると、この住宅を含め垂水区内では1月末以降、玄関先などに不審な置き石が見つかるケースが60件以上確認されていた。垂水署は置き石が留守かどうかを確認する「置き石マーキング」だったとみて、関連を捜査している。 逮捕容疑は共謀し、2月13日午後4時ごろ、神戸市垂水区神陵台の住宅敷地内に侵入し、1階窓ガラスを損壊したとしている。 同住宅の窓ガラスが割られた直後に侵入警報装置が作動して発覚。警察官が現場に駆け付けると既に逃走していたが、周辺の防犯カメラ映像から2人の関与が浮上したという。 捜査関係者によると、同住宅の敷地内には、約1~2センチの小石が置かれていたという。2人は玄関付近の門扉などに石を置き、留守を確認するという手口で周辺を物色していたとみられる。 これまで60件以上確認された置き石は、門扉の上など「動かすと落ちやすい場所」にあったことが共通点だった。門扉の開閉があったかどうかで住人の不在などを確認する狙いや、空き巣犯同士で情報を共有していた可能性があるという。

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