決算書を黒字になるように粉飾するなどして、銀行から1億9000万円の融資を不正に受けたとして、携帯電話販売会社の元社長らが逮捕されました。 携帯電話販売会社はすでに倒産していて、2024年に突如閉校した「愛知中央美容専門学校」を運営していた会社の親会社でした。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、名古屋市中村区に本社を置く携帯電話販売会社「アミックテレコム」の元社長・青木隆幸容疑者(68)と、元専務・戸田直樹容疑者(50)、それに、元社員・荒井淳一容疑者(49)の男3人です。 警察によりますと、3人は2002年12月中旬頃から2003年1月にかけて、会社の債務超過が続いていたにも関わらず、業績を黒字決算と装った決算報告書を名古屋市千種区の銀行に提出するなどし、融資金として1億9000万円をだまし取った疑いが持たれています。 アミックテレコムは、2024年5月に突如閉校した「愛知中央美容専門学校」を運営していた会社の親会社で、2023年8月に約27億円の負債を抱えて倒産しました。 捜査関係者によりますと、アミックテレコムは、少なくとも2017年から粉飾決算を行っていたとみられ、倒産する2023年8月までの間に、10社以上の金融機関から合わせて数十億円の融資を受けていたとみられています。 警察は3人の認否を明らかにしていません。