神戸市北区にある特定抗争指定暴力団神戸山口組の組長宅で１９日に起きた火災で、駆け付けた警察官への公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された無職の男（７５）＝浜松市＝について、兵庫県警暴力団対策課と神戸北署は銃刀法違反（所持）容疑で３１日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 男は出火直後、組長宅敷地から出てきて警察官と鉢合わせになり、拳銃のようなものを向けた疑いで逮捕された。当初「記憶が飛んでいて覚えていない」と話していたが、その後、「拳銃は警察官に渡すつもりだった」という趣旨の説明をしているという。 捜査関係者によると、男は暴力団関係者とされ、所持していたのは回転式拳銃とみられる。組長宅敷地からは未使用の銃弾とみられるものが見つかった。県警は抗争事件の可能性があるとみて調べる。 組長宅では当時、車２台などが焼けた。県警は、同容疑者が出火の事情も知っている可能性が高いとみて捜査している。