ウサギ蹴って逮捕の男が勤務する会社が声明「事実関係の確認を進めたうえで、然るべき厳正な措置を…」

多くのウサギが生息し“ウサギの楽園”として知られる広島県竹原市の大久野島で、ウサギを蹴ったとして大津市の会社員の男(25)が動物愛護法違反の疑いで現行犯逮捕された事件を巡り、男が勤務する会社が31日までに公式ホームページ(HP)で声明を発表した。 「お知らせ」として、「大久野島でのウサギ殺傷事件につきまして」と題した文書を掲載。文書では「1月21日に大久野島でウサギを殺傷したとして逮捕された被疑者は当社従業員であり、逮捕の報を当社として極めて遺憾で、重く受け止めております」とし、「本人の行為に多くの方が憤りを感じられたと拝察いたします。当社も同じ思いであり、事実解明に向けて捜査機関からの要請に最大限協力してまいります」とした。 そして、「当社は、動物虐待を断じて容認するものではございません。この度の事案について皆様には心からお詫び申し上げます」と謝罪し、被疑者について、「本人に関する情報は警察の捜査中でもあり差し控えさせていただきますが、事実関係の確認を進めたうえで、然るべき厳正な措置を取ってまいります」としている。 男の逮捕容疑は21日午後5時半ごろ、大久野島の遊歩道でウサギ1匹を蹴って暴行した疑い。目撃者がその場で取り押さえ、署員に引き渡した。容疑を認めているという。男は調べに「ウサギがかわいいと思う半面、いじめたらどんなリアクションをするのか気になった」と話し、昨年10月下旬以降に同様の行為を繰り返したと説明している。 環境省中国四国地方環境事務所や署によると、大久野島では、昨年11月26日から今月12日にかけ、計99匹のウサギが骨折やけがなど不自然な状態で死んでいるのが断続的に確認された。島内には半野生化したウサギ500匹程度が生息している。 大久野島は瀬戸内海に浮かぶ周囲4・3キロの島で、野生のウサギが多数生息する「ウサギの島」として知られ、多くの観光客が訪れている。人とウサギの安全のため、(1)ウサギに触らない。手から直接エサをあげない(2)道路や歩道上でエサをあげない。足もとのウサギに注意する(3)あげたエサを食べ終わるまで見守る。食べ残しは持ち帰る(4)ペット(生き物)を島に連れてこない。ウサギを持ち出さないーーのルールがある。

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