県教委は31日、大麻を使用したとして、四日市市立常磐中教諭の加藤日比樹被告(37)を懲戒免職処分とした。人身事故を起こした県立津東高の男性教諭(59)を減給10分の1(1月)の懲戒処分とした。 県教委によると、加藤被告は令和元年ごろから昨年12月にかけ、休日や勤務後に名古屋市内の娯楽施設や知人宅、駐車中の自家用車内で計30回以上にわたって大麻を使用した。 昨年12月4日深夜、四日市市内で四日市南署員から職務質問を受けたことをきっかけに発覚。翌5日に大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、同25日に同法違反罪で起訴された。 加藤被告は県教委の聞き取りに対し、知人からの勧めで大麻を使い始めたと説明。「仕事や私生活のストレスから続けてしまった。密売人から購入した。周囲には勧めていない」と話した。 津東高の教諭は昨年6月9日午後2時ごろ、津市内の国道で乗用車を運転中に中央線をはみ出して対向車に衝突。対向車の男性に腰の骨を折るけが、同乗の女性に左半身打撲のけがをさせた。 教諭は60日の運転免許停止処分、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の罪で罰金70万円の略式命令を受けた。県教委の聞き取りに「今後は交通法規を順守する」と話している。 福永和伸教育長は定例記者会見で「公教育の信頼を損なったことを本当に重く受け止めている」と陳謝。薬物乱用防止のパンフレットを教職員に配布するなどして対応する考えを示した。