去年2月、相模原市の自宅マンションで50代の両親を殺害したとして逮捕された16歳の長男の裁判員裁判が横浜地裁で行われ、長男は起訴内容を一部否認しました。 起訴状などによりますと、殺人の罪などで起訴された相模原市に住む16歳の長男は去年2月、自宅マンションの一室で50代の両親の首などを刃物で突き刺し殺害した罪などに問われています。 4日の初公判で長男は「母から殺してと言われたので殺害した」と起訴内容の一部を否認しました。 検察側は「父親から外出禁止と言われ、交際相手に会いに行きたいと思い殺害を決意した」と述べ、母親については「母親の通報を阻止するために首を絞めるなどした後に刺して殺した」などと指摘しました。 弁護側は、父親を殺害後に被告人は自殺を考えていて、帰宅した母親から「いっそ、殺してくれと話された」「母親を1人残すことはかわいそうだと思い殺害した」と述べ、母親の殺害については嘱託殺人罪が成立すると主張しました。 判決は今月20日に言い渡される予定です。