大阪府東大阪市の山中で、切断された成人男性の遺体の一部が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された大木滉斗容疑者(28)が、遺棄現場まで電車で移動していたとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。 府警捜査1課は同日、大木容疑者を送検。男性が死亡、遺棄された経緯を捜査する。 大木容疑者は昨年12月28日ごろ、東大阪市山手町の山中にある空き家や付近に男性の遺体を遺棄した疑いが持たれている。捜査関係者によると、防犯カメラの映像で、大木容疑者が同日夜に遺棄現場から最寄りの近鉄奈良線額田駅にいたことが判明したという。 同駅から遺棄現場までは約650メートルと近いが、急な坂道が続く。大木容疑者がキャリーバッグと共に1人で山を登る姿も確認されており、同課はバッグの中に男性の遺体が入っていたとみて詳しく調べている。 遺体は1月25日午前、胴体から頭部や手足が切り離された状態で発見された。司法解剖の結果、40~50代前半の男性で、昨年12月下旬ごろに死亡したとみられる。同課は男性の身元の確認を急いでいる。