去年4月、職務上知り得た情報を暴力団組員に漏らしたとして、神奈川県警の男性巡査部長が停職6カ月の懲戒処分を受けました。 停職6カ月の懲戒処分を受けたのは、南警察署で当時、刑事第二課に所属していた40歳の男性巡査部長です。 神奈川県警によりますとこの巡査部長は去年4月、稲川会傘下の暴力団組員の男から車両ナンバーを照会してほしいと依頼を受け、職務上知り得た情報を漏えいしたということです。 2人は2019年頃に業務を通じて知り合っていました。 また、男性巡査部長が照会に応じた車両は県警のもので、所属や管理先などについて組員の男に情報を漏らしていたということです。 巡査部長は今月4日に地方公務員法違反の疑いで書類送検されていて、県警の調べに対し「暴力団組織に関する情報を入手する関係性を維持したかった」などと容疑を認めています。 一方、暴力団組員の男も先月30日に同じ容疑で逮捕されていて、調べに対し「車のナンバーを伝えて警察車両かどうか教えてほしいと依頼し、回答してもらったことは間違いない」などと話していたということです。