高額な報酬を提示して、詐欺や強盗など犯罪行為の実行者を募集する「闇バイト」。足を踏み入れる人の7割が10〜20代で、知らずに関与しているケースも多い。そんな闇バイトの危険は今、国内だけでなく 海外にも広がっているという。 30代の男性、ティムさんは去年、海外で闇バイトに巻き込まれた。「友人からブランドバッグをタイからイギリスに運んでほしい」と10万円ほどの報酬を提示された。怪しいと思いつつも危険なことではないだろうと引き受けたが、到着したロンドンの空港で「出口を出ようとした瞬間、警察に『キャリーバッグの中身を確認させてくれ』と声をかけられた。ペンチみたいなもので開けられて、中身を開けた瞬間、ぎっしり梱包された大麻。緑のものが見えた瞬間、助からないと思った」。 その量は48.45kgで末端価格は日本円で約2億8400万円。ティムさんは逮捕され、半年近く、現地の刑務所に収監された。「毎日のように暴動が起きたり、明らかにギャングみたいな人たちもいた。あとは言葉が通じないのが1番怖かった」。2月に釈放され、帰国。その後は、闇バイトに足を踏み入れる人をなくしたいと、Xで自らの実体験を発信し、注意喚起をしている。 海外にまで広がり、巻き込まれた場合の危険性も強まっている闇バイト。足を踏み入れないためにはどうすればいいか、『ABEMA Prime』で考えた。