東欧ハンガリーで、日本人女性が火事のあった自宅アパートで死亡し元夫が計画殺人の罪で訴追された事件で、市民数百人が国会前などでデモをし、警察の対応改善を求めました。 1月29日、ブダペストのアパートで火事があり、日本人女性(43)が遺体で見つかりました。警察は当初、失火が原因と判断しましたがその後、アイルランド国籍の元夫(43)が逮捕され、計画殺人の罪で訴追されました。 「彼女を思い出すと笑顔しか思い出せません。しかし、その笑顔の裏でとても厳しい現実に直面していました。このような悲劇が二度と繰り返されないよう立ち上がって声をあげてくれる人がこれほどたくさんいることを、私は心強く思います」(女性の友人) 8日、現場となったアパート前には女性の友人や支援団体のメンバーら数百人が集まりました。その後、女性が被害を訴えていた警察署に抗議のメッセージを貼り、国会前までデモ行進をしました。デモを主催した団体は、3月8日の国際女性デーまでに警察が改善策を示さなければ、嘆願書と署名を提出するとしています。 現地のジャーナリストによりますと、ハンガリー国内で100人を超えるデモが行われるのは異例だということです。警察は今回の事案に配慮し、デモの警備に女性警察官のみを配置しました。 一方、現地メディアによりますと、警察が女性の二度にわたる訴えに対応しなかったことについて、担当した警察官3人を対象に懲戒処分の内部調査をしているということです。(ANNニュース)