Alexandra Valencia Yury Garcia [キト/グアヤキル 9日 ロイター] – エクアドルで9日、任期満了に伴う大統領選が行われた。現職の右派ダニエル・ノボア大統領が左派のルイサ・ゴンサレス元国会議員をリードしているが、その差は1%以下となっている。 選挙評議会の責任者は、4月13日の決選投票に持ち込まれる可能性が高いと述べた。 ノボア氏とゴンサレス氏は、前回2023年の大統領選でも争った。今回の大統領選は16人が立候補したが、事実上、両者の一騎打ちとなった。 世論調査ではノボア氏の勝利が予想されていたが、開票率78.7%時点で、得票率はノボア氏が44.5%で、ゴンサレス氏の44.1%をかろうじて上回っている状態。 選挙評議会責任者は会見で「エクアドル国民は4月13日に再び投票所に足を運ぶことになるだろう」と語った。 ノボア氏は、街頭や刑務所に軍を配備したことで暴力による死者が15%減少し、刑務所での混乱が沈静化し、犯罪組織のリーダーの逮捕につながったと主張している。 一方、ゴンサレス氏と他の候補者らは、近年悪化している麻薬取引関連の犯罪を一掃するためには一段の取り組みが必要だと訴えている。 コレア元大統領派のゴンサレス氏は、軍隊や警察を動員して犯罪を取り締まり、裁判官や検察官の汚職を撲滅し、治安が悪化している地域を対象に支援策を講じると述べている。