タイからミャンマーに不法入国した疑いで、日本人の男4人がタイ警察に拘束。 警察は、4人が特殊詐欺に関わった疑いがあるとみて捜査しています。 ミャンマーと国境を接するタイ北西部にある街・メソトで拘束された4人。 2月1日、メソトから税関を通らず、ミャンマー側に違法に渡った疑いが持たれています。 4人は20代から40代で、このうち1人は薬物関連の犯罪で日本の警察から逮捕状が出されています。 日本人の男4人は1月31日、メソトの通りにあるホテルに1泊し、翌日チェックアウトしました。 タイ警察によりますと2月1日、4人はチェックアウト後、タクシーで国境付近へ。 男らは正午ごろ、国境付近にある市場を訪れましたが、その後、姿を消したということです。 4人はホテルに荷物を残してミャンマー側に渡ったとみられます。 しかし、不審な動きも。 ミャンマー人が国境にある検問所を車で通過して、ホテルにある4人の荷物を受け取りに来たということです。 4人がミャンマー人に指示し、タイのホテルに残した荷物を運ばせたのでしょうか。 メソト在住のタイ人: (違法入国の)仲介人が迎えに来る。連絡し合って、この日この時間に来てと。私たち地元の人は見ているけど何もできない、ただ見てるだけ。 警察は、4人の在留資格を取り消して捜査。 そしてタイ警察は、4人がメソトのショッピングセンターにいるのを見つけて拘束しました。 ミャンマーでは詐欺グループの活動が活発で、1月には中国人俳優がタイで行方不明となり、その後、丸刈りの姿で保護されました。 犯罪組織に拉致され、特殊詐欺に加担するよう強要されていたといいます。 タイの市民団体によると、日本人26人を含む23カ国の約6500人が、かけ子など詐欺の実行役をさせられている可能性があるということです。 川を隔てて奥側に見えるミャンマー東部の都市、シュエコッコ。 この辺りは特殊詐欺グループの拠点が多いといわれています。 タイ政府は2月に入り、国の安全保障に影響を及ぼす深刻な問題だとして、タイ側からの電力の供給を停止するなどの対策を要請しています。 タイ警察は、4人がミャンマーで特殊詐欺に関与した疑いがあるとみて捜査。 その後の調べに対し、4人は「ミャンマーには行っていない。メソトに1週間くらい遊びに来ただけで、友人の家に滞在していた」と入国を否定しています。 タイ警察は日本側と連携して捜査を進める方針です。