尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は10日、拘置所で面会した自らに近い議員に「党が自由の守護、主権回復運動を心から後押ししてくれれば、国民の愛を受けられるのではないか」と述べたという。戒厳令は国民の自由と主権を軍隊を動員して制限するものだが、戒厳令を宣布した本人が自由や主権を語るのは前後のつじつまが合わない。戒厳令に対して米国や英国など自由民主諸国は「韓国の民主主義に対する深刻な脅威」「権威主義時代への回帰を思わせる」などと一斉に批判した。突然の戒厳令により、大韓民国がこれまで苦労して築き上げてきた民主国家としての立場も一瞬で墜落した。