日本国内でも被害が相次いでいるハッカー集団「8Base(エイトベース)」によるサイバー攻撃について、警察庁は12日、欧州警察機構などとの共同捜査により8Baseを主導していたロシア人4人が逮捕されたと発表しました。 ハッカー集団「8Base」は「Phobos(フォボス)」と呼ばれる身代金要求型ウイルスのランサムウエアの一種を使ったサイバー攻撃を仕掛ける手口で、日本国内でも2020年以降、29都道府県の医療機関や行政機関、IT系企業などに対して攻撃した事が確認されていて、情報流出などの被害が確認されています。 欧州警察機構などは日本を含む14カ国と共同捜査を行い、ハッカー集団「8Base」を主導していたとみられるロシア国籍の男4人を2月9日に逮捕したと明らかにしました。 4人はタイで逮捕されたということです。 この捜査により、世界400以上の企業が8baseの攻撃対象になっている恐れがあることが判明したため、欧州警察機構はこれらの企業に注意するよう警告したということです。 警告を受けた400社のうち、日本企業は29社でした。 ランサムウェア「Phobos(フォボス)」を使った攻撃については、少なくとも2018年以降世界中の1000以上の公共機関や民間企業が標的にされていて、被害額はこれまでに1600万ドル以上(約24億円)にのぼっているということです。