USBメモリーのレンタル事業をうたい、現金をだまし取ったとして、広島県警などの合同捜査本部は12日、USBメモリーの訪問販売会社「WILL」(東京都渋谷区)の元社長、中井良昇容疑者(57)ら元幹部4人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。県警は4人の認否を明らかにしていない。 生活環境課によると、購入したUSBを別の客に貸し出せば利益を得られるなどと持ちかけ、購入代金を詐取していたという。押収資料などから、43都道府県で少なくとも1800億円を集めた、としている。 4人の逮捕容疑は2018~21年、宮崎県と熊本県の女性2人から計約1億5千万円をだまし取ったというもの。 消費者庁は虚偽の説明で顧客を勧誘したとして、19年には同社、21年には社名変更後の「VISION」に対し、特定商取引法違反(不実告知)で2年間の業務停止を命じていた。(山中由睦)