無許可で医療行為を看護師にさせたとして、兵庫県警生活経済課と生田署は13日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、神戸市中央区にある美容エステ店「美滴+クリニック」の運営法人代表理事の女らを逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、逮捕されたのは代表理事の女と、その娘で同法人監事の女。ともに医師資格がないにもかかわらず、医療行為の点滴注射を看護師にさせた疑いが持たれている。 同店のホームページなどによると、店では美容点滴の注射や脱毛症治療、薬剤を注入する美容皮膚などの施術メニューを用意。美容点滴の注射の中には、臍帯から採取した細胞由来の成分を使う点滴もあり、「最先端の細胞再生医療」とうたっていた。 店の運営法人については、神戸市がこれまでに立ち入り調査を複数回実施し、看護師による無許可での点滴注射を2度確認。昨年9月に医療法に基づく改善命令を出した。市によると、法人側は当時「提携している医師がオンライン診療しており、合法と認識している」と説明していたという。