ミャンマーで日本人の高校生(17)をだまして特殊詐欺に加担させたとして、タイ警察に拘束された日本人の男(29)について、昨年8月に大阪府で起きた監禁事件に関与した疑いで府警が逮捕状を取っていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男は昨年8月20日、大阪市西区の路上で20代の知人男性を車に乗せ、スタンガンで電流を流した上で監禁するなどした疑いが持たれている。 事件後、男は海外に逃亡。タイ警察や関係者によると、今月13日、ミャンマーで特殊詐欺の運営に関与した疑いで、タイの首都バンコクの空港で拘束された。男とオンラインゲームで知り合った日本人の高校生は、悩みを相談する中で、「タイに来て」と誘われて渡航。ミャンマーの犯罪拠点に連れて行かれた後、1月に保護された。 関係者によると、この高校生は「他にも日本人がいて、特殊詐欺に関与していた」と証言している。タイでは、今月もミャンマーの特殊詐欺拠点で働くことを強要された日本人の少年(16)が保護された。