スカート内撮影や盗撮準備の容疑で逮捕者 教員の不祥事相次ぎ「危機的状況」 尾道市教委が緊急記者会見

広島県尾道市立小の男性教諭が性的姿態撮影処罰法違反(撮影)容疑で16日に逮捕された事件を受け、市教委は17日、緊急の記者会見を開いた。本年度は市立小の別の教諭が逮捕される類似事件などもあり、宮本佳宏教育長は「信頼を損なう事案が連続しており、危機的状況」との認識を示した。 宮本教育長は「教育公務員としての自覚と責任を喚起する取り組みをしてきたにもかかわらず痛恨の極み」と陳謝。警察の捜査や児童への影響を理由に、容疑者(29)=同市=の勤務先は非公表とした。児童の心のケアのためスクールカウンセラーを派遣するという。 容疑者は16日午後1時15分ごろ、広島市中区の商業施設で、10代女性のスカート内にスマートフォンを差し入れて下半身を撮影したとして、広島中央署に現行犯逮捕された。 尾道市教委を巡っては昨年4月、因島南小の男性教諭が県迷惑防止条例違反(盗撮準備行為)の疑いで逮捕され、懲戒免職となった。昨年6月と今年1月に成績関係の書類の紛失も相次いで発覚した。 市教委は対策として、市内の全小中高校で管理職が教職員から悩みなどを聞き取るほか、研修の見直しを検討するとしている。

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