授業中、スマホを見る学生たち。 夢中になっているのは、“闇バイトを疑似体験できるゲーム”です。 ゲーム内のセリフ: 「最近では高校生の逮捕者も出ていますが、街で取材しますと…」 …え、もうずっとレイから連絡なくね? ゲームの内容は友人のレイが闇バイトに巻き込まれ失踪。レイを探し出すため、SNS投稿などをチェックし「レイが何に騙され」「なぜ抜け出せなくなったのか」を追体験していくというものです。 今井善太郎さん: (被害者は)住所送ったりとか、学生証を送ったりとか。 学生: お父さんのこととか…。 今井善太郎さん: 確かに家族の情報も送っちゃってましたよね。 教壇に立つのはゲーム制作者の1人、今井善太郎(いまい・ぜんたろう)さん、23歳。 座学だけではなく、こうしたゲームを通して“闇バイトの手口や恐怖を体感してほしい”と活動しています。 今井善太郎さん: 皆さん、絶対にワードは聞いた事あると思うんですけど、どんな手口で誘われるのかというのを知らないから、ただ怖がるだけになっちゃうと思う。それをどうにか学びに繋げてということです。 身を守る術を、楽しく学べるようにするため2024年、同世代の仲間達と制作をスタート。 今後、全国約30の学校や自治体で教材として導入されていくそうです。 学生: 実際に引っかからないとわからないことなので、普通では勉強できないことがわかった。 “闇バイトをもっと自分の事として考えてほしい”と開発を続けている今井さん。 被害者を減らすために、今、最も力を入れている事は何ですか? 今井善太郎さん: 僕らはゲームの力を使って、身の回りに必要な学びを作るというところに情熱を燃やしています。今見てくれている皆さんが、スマホでポチッと押してプレイできるような形を来年度以降は目指しています。 日常に潜む悪から身を守る力をつけてほしいと情熱を燃やす今井さんの活動はあすも続きます。 (「イット!」1月17日放送より)