佐賀・多久市総合政策課長ら2人を逮捕 官製談合防止法違反容疑

佐賀県多久市発注のテニスコート照明設備改修工事の指名競争入札で、業者に指名業者名を漏らしたとして、県警捜査2課などは18日、官製談合防止法違反の疑いで同市総合政策課長の梶原聖司容疑者(58)=同市南多久町下多久=を逮捕した。 また、指名業者名の教示を受けたとして佐賀市にある佐電工の営業本部副本部長、鳥越昌彦容疑者(55)=多久市東多久町別府=を公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は、2人の認否を明らかにしていない。 梶原容疑者の逮捕容疑は、2022年9月下旬ごろ、入札に関する秘密事項である指名業者名を鳥越容疑者に漏らし、入札の公正を害したとしている。 市によると、工事は多久中央公園にあるテニスコートの照明をLED化するもの。指名競争入札は同年10月25日に8社が参加して実施され、鳥越容疑者の会社が1880万円で落札した。 多久市によると、梶原容疑者は課長としてふるさと納税などを担当しており、今回の改修工事もふるさと納税が財源となっていた。県警は18日夕、多久市役所などを家宅捜索した。県警は贈収賄などの容疑も視野に入れ、捜査する。【西脇真一】

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