「強盗ですか?」「強盗です」コンビニ強盗を取り押さえた店員のとっさの判断 鹿児島県

年末に鹿児島市で起きたコンビニ強盗。ナイフを持った犯人を取り押さえたコンビニ店員に18日、警察から感謝状が送られました。 感謝状を贈られたのは、鹿児島市のファミリーマート上之園町店で働く松原陸空史さん(24)です。 事件が起きたのはクリスマス前の12月22日、午前4時前。防犯カメラによると、1人で夜勤中だった松原さんが事務所にいたところ、黒い帽子にマスク姿の男が店内を徘徊したあと、刃渡りおよそ10センチのナイフを手に、事務所に入ってきたといいます。 (松原陸空史さん)「強盗かなと思って『強盗ですか?』と聞いたら『強盗です』と言われたので…」 店からは、強盗にあったら抵抗しないよう普段から指導されていたため、男をレジに案内し、現金およそ20万円を渡しました。 (松原陸空史さん)「何も持ってなかったので、せっかくだから袋に入れてあげようと思い『袋いる?』と聞いて、袋に入れてあげた。持ちやすいかなと思って」 コンビニ店員としての気遣いをみせた松原さんでしたが、店を去ろうとした男に隙があるのを感じたそうです。 (松原陸空史さん)「後ろからナイフを奪い取って、首をつかんで手をかけて、下まで引きずりおろした」 取り押さえること20分。駆け付けた警察官に引き渡しました。 逮捕・起訴された男は、鹿児島市に住む無職で「金が欲しかった」と供述しているということです。 (松原陸空史さん)「正月をみんな安心して過ごせて良かった。誇らしい気持ち。(Q.また強盗に出くわしたら?)またファミリーマートに怒られるので、命を大事にする」 松原さんにけがはありませんでしたが、鹿児島中央警察署は「強盗にあったら安易に犯人に対峙せずに身の安全を確保してほしい」としています。

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