再発防止命令を受けていたにもかかわらず、正月飾りの「しめ縄」を1つ1万円で飲食店に売り歩いていたとして、暴力団員の男が逮捕されました。 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律違反(暴対法違反)の疑いで逮捕されたのは、北海道滝川市に住む指定暴力団山口組系暴力団の組員の男(47)です。 男は2024年12月8日、北海道公安委員会から再発防止命令を受けていたにもかかわらず、滝川市内の飲食店経営者らに「しめ縄」を購入するよう要求していた疑いが持たれています。 警察によりますと、男は2023年に「みかじめ料を払え」などと男性を脅迫し、現金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の疑いで2024年1月に逮捕されていました。 この逮捕を受け、男は北海道公安委員会から2025年4月7日までの間、営業者に対して日常業務に用いる物品の購入を要求することなどを禁止する再発防止命令を受けていました。 しかし、男は命令期間中にもかかわらず、滝川市内の複数の飲食店経営者らに「しめ縄」を1つ1万円で販売して回っていたとみられ、警察が捜査を進め、2月18日に男を逮捕しました。 男は調べに黙秘しているということです。 警察は「しめ縄」の売り上げが暴力団の資金源になっていた可能性があるとみて詳しく調べています。