米アップルの「マックブック」を転売目的で不正に購入したとして、準暴力団「チャイニーズドラゴン」の関係者らが逮捕された事件で、警視庁は18日、電化製品輸出入会社「帝進」(東京都豊島区)の社長(35)ら4人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 同庁は、不正購入されたマックブックが同社を通じて中国など海外に転売されていたとみて、違法な転売ルートの実態解明を進めている。 ■学割の「販売条件」に違反か 捜査関係者によると、逮捕されたのは同社社長で中国籍の趙志成容疑者=東京都板橋区。チャイニーズドラゴン関係者の女(51)=詐欺罪で起訴=らと共謀して昨年5月14日、都内のアップルストアで転売目的を隠してマックブック18台(計574万4400円相当)を学割で不正購入した疑いがある。 同庁は趙容疑者らが昨年2~8月、都内や神奈川県内の6店でマックブックなど約700台(約1億3千万円相当)を同様の手口で購入したとみている。アップルは学割の「販売条件」として、年間の購入台数を制限したり、1年以内の利益を上乗せした転売を禁じたりしている。(福冨旅史、三井新)