秋田県鹿角市の温泉宿泊施設の経営者ら3人が、県の宿泊応援事業の助成金138万円をだまし取った罪で起訴されました。県によりますと、不正に受給した額は計4180万円に上り、警察が引き続き関連を調べています。 19日付で起訴されたのは、鹿角市の温泉旅館「五の宮のゆ」を経営する東日本観光の社長・藤原サダ子容疑者(77)と、従業員の根本智恵容疑者(56)、当時パート従業員だった平野実穂容疑者(40)の3人です。 起訴状などによりますと、3人は共謀して2023年1月から4月にかけて県の宿泊応援事業を利用し、実際には宿泊していない144人分を申請して、助成金138万円余りをだまし取った詐欺の罪に問われています。 県によりますと、東日本観光が不正に受給していたのは4180万円余りに上り、このほか鹿角市の宿泊応援事業でも278万円余りを不正に受給していたことが分かっていて、警察が引き続き関連を調べています。 警察は、逮捕当時の3人の認否を明らかにしていません。