修道女が闇バイト?麻薬売買やマネーロンダリングのマフィアとつながり

イタリアで起こったショッキングな事件は、そのままネットフリックスでドラマ化されそうです。奉仕活動に熱心で、人望もあったベテラン修道女が、実は裏でマフィアとつながっていたことが判明しました。 ロンバルディア州にあるブレシア検察当局が、マフィア組織「ヌドランゲタ」の関係者25人を一斉逮捕。その中に一人、修道女がいたことで世間が騒然となりました。彼女の名は、アンナ・ドネリ、57歳。闇バイトならぬ「闇修道女」です。 ヌドランゲタは国内では最大勢力のマフィアとして知られ、脱税や麻薬売買、マネーロンダリングなどの犯罪を行い、その悪名を世界に轟(とどろ)かせています。 ドネリ氏は、刑務所を慰問に訪れ、受刑者の話を聞くボランティアを行っていました。長年の功績が認められ、ミラノの市民賞「パネトーネ・ドーロ(黄金のパネトーネ)」も受賞。周りからの信頼も厚く、刑務所内でも自由に行動できる立場でした。 写真を見るとフレンドリーな笑顔の女性で、闇の世界とつながりがあるようには見えません。純粋な修道女ほど、悪に染まりやすく、悪い男性に引き寄せられるものなのでしょうか。もしくは慰問して親身に話を聞いているうちに情が移ったのか……。 彼女は刑務所にいるマフィアに外部からの情報を伝えたり、受刑者同士の連絡を仲介する役割を担っていたそうです。もとは看守と受刑者の連絡役だったとのことで、受刑者が自由時間に行うサッカーの試合で審判を務めて、そのときの様子を看守に伝えていたそう。その延長で闇の仕事に手を染めたのでしょうか。 あるとき、警察が傍受した電話でマフィアの関係者が「シスター・アンナ・ドネリは我々の仲間だ」と話したのがきっかけで、今回の行為が明るみに出ました。もっと注意深く暗号で会話するべきだったかもしれません。 ドネリ氏はマフィアをサポートし、連絡役を請け負った引き換えとして、犯罪戦略の立案に役立つ情報を受刑者から得ていた、とも伝えられます。有能さをアピールして修道院で出世したかったのでしょうか。 逮捕され、何らかの形で罪を償った後は、より神様への信仰心が高まり、改心した修道女として世の人に希望を与える存在になれるかもしれません。マフィアの伝言よりも神の伝言を最優先してほしいです。

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