在留期限を過ぎたタイ人に不法就労をさせたとして、千葉県警は20日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで千葉県旭市議会議員で同市議会副議長、遠藤保明容疑者(74)=旭市萬力=ら4人を逮捕した。遠藤容疑者らは農事組合法人三軒家営農組合の理事。 遠藤容疑者の逮捕容疑は共謀して同組合の事業に関し、2022年8月1日~先月19日ごろ、千葉県の旭市や匝瑳市内で、在留期限が過ぎているタイ人を農作業員として不法就労させた疑い。他の3人も期間は異なるが同様の疑いがある。 千葉県警は23年8月、不審な外国人に関する情報を入手し、捜査を開始。先月21日、在留期限を過ぎたまま旭市内の農業施設で働いていたとして、入管難民法違反(不法残留)の疑いでタイ人男女6人を逮捕した。 千葉県警は、この6人がいずれも短期ビザで入国し、同じ農業施設で働いていることや入国日が同じ容疑者もいることから、詳しい経緯や背景について調べていた。 遠藤容疑者は23年12月から旭市議会の副議長を務めている。17年12月の市議選で初当選し、現在2期目。