〈飯塚事件から33年〉「早すぎた死刑執行」と拭えない「冤罪の可能性」…なぜ脆弱なDNA鑑定は連鎖したのか?

33年前の2月20日に福岡県で起きた女児誘拐殺人事件=「飯塚事件」。裁判途中から冤罪ではないかと言われ続けたこの事件を語ろうとすると、必ず栃木県の「足利事件」にも言及することになる。これら二つの事件では、犯人の特定に同じDNA型鑑定法が用いられた。足利事件は新たな鑑定によって犯人とは別人であることが判明して再審無罪となったが、飯塚事件は再鑑定ができないまま、死刑が執行されてしまった。毎日放送ディレクター時代、日本国内のあらゆる冤罪事件現場を取材し、「冤罪記者」と呼ばれた里見繁(元関西大学教授)が核心を突く。

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