10代と20代の男性2人の自殺をほう助した疑いなどで福島市の36歳の男が再逮捕されました。 嘱託殺人未遂と自殺ほう助の疑いで再逮捕されたのは、福島市の無職、岸波弘樹容疑者36歳です。岸波容疑者は2024年6月10日から12日までの間に、自殺の意思を持った宮城県の20代男性と埼玉県の19歳の男性を喜多方市の郊外の空地に車で案内し、自殺できるよう手助けした疑いが持たれています。 警察によりますと、6月12日の昼ごろ、「不審なテントがある」と目撃した人から警察に通報がありました。現場に到着した警察官が中を確認したところ、男性2人の遺体のほか、練炭があったということです。 また、2024年5月下旬、福島県またはその周辺の山中の車内で宮城県の同じ20代の男性から殺人の嘱託を受けて男性の首を絞めたものの、男性から止めるよう求められて目的を遂げなかった疑いも持たれています。男は警察の調べに対し、容疑を概ね認めているということです。 男はいわき市の20代の女性の自殺をほう助したとして逮捕・起訴されていて、警察が男の携帯電話の解析などをしたところ、関与の疑いが強まったとして再逮捕しました。捜査関係者によりますと、男はSNSで自殺願望の投稿を見つけて接触し、集合場所などをやり取りしていたということです。警察は余罪がないか慎重に調べを進めています。