福井の女子中学生殺人事件、再審の判決は7月ごろの見込み 再審初公判は3月6日

1986年に福井県福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で再審開始が決まった前川彰司さん(59)=同市=の再審判決が7月ごろに言い渡される見込みとなったことが2月20日分かった。裁判官、検察官、弁護団による3者協議が名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)であり、弁護団が明らかにした。 再審初公判は3月6日午後2時から同支部で開かれ、即日結審する見込み。検察側は有罪主張を維持する一方、新たな証拠は提出しないとしている。再審請求審までの証拠で審理されるため、前川さんは無罪となる公算が大きい。弁護団によると、公判では最終弁論や前川さんの意見陳述などが行われる。 前川さんは事件の翌87年に逮捕されて以降、一貫して無実を主張。90年に一審福井地裁で無罪判決を受けたが、95年に二審高裁金沢支部で懲役7年の逆転有罪判決を受け、その後確定した。第2次再審請求審で高裁金沢支部は昨年10月、有罪の根拠となった関係者供述の信用性を否定し、再審開始決定を出した。検察は異議を申し立てず確定した。

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