犯罪組織、宮城の少年に口止め 誘拐容疑で男捜査 ミャンマー詐欺

【バンコク時事】ミャンマー東部の特殊詐欺拠点から1月に解放された日本人の高校生の少年(17)がタイ警察に保護された際、「犯罪組織から『実態を警察に話せば報復する』と口止めされた」と説明したことが20日、関係者への取材で分かった。 少年は宮城県在住で、既に日本に帰国した。 日本の警察当局は、少年をだましてミャンマーに連行したとしてタイ警察が今月拘束した日本人の男(29)について、未成年者誘拐などの疑いで捜査。男は昨年8月に大阪府で起きた20代の男性の監禁事件でも府警が捜査しており、タイから強制送還後に逮捕される見通し。 タイ警察によると、少年はオンラインゲームで知り合った男と親しくなり、悩みを相談。タイに来るよう誘われて渡航したところ、ミャンマー東部カイン(カレン)州の中国系犯罪組織の拠点に連れて行かれて特殊詐欺に従事させられた。 関係者によると、男は詐欺拠点の運営にも関わっていたとみられる。日本の警察当局は、中国系犯罪組織と日本の犯罪グループが連携していた可能性があるとみて、詳しい実態を調べる。

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