米俳優ニコラス・ケイジ(61)の元交際相手がケイジと息子ウェストン・ケイジ・コッポラ(34)を相手に訴訟を起こした。米メディア「デーリー・ビースト」が20日、報じた。 女優クリスティーナ・フルトン(57)は、昨年4月に俳優でミュージシャンの息子ウェストンから暴行を受けたとして、ケイジとウェストンを相手取り訴訟を起こした。フルトンが損害賠償としていくらの金額を要求しているかはまだ不明だ。 フルトンはウェストンを襲撃の罪で告発する一方で、ケイジの「監督不行き届き」も非難している。ケージがウェストンの「怒り」を助長し、精神衛生上の問題を無視したと主張している。 昨年4月28日、フルトンが「感情的な瞬間」を乗り切るためにウェストンを自宅に招いたところ、口論から暴力沙汰になり、救急隊員がフルトンの家に呼ばれたという。警察が到着した時には、ウェストンは行方不明だった。同年7月、ウェストンは暴行の容疑で逮捕されたが、無罪を主張し、後に保釈された。 フルトンは、この暴行により脳震盪、複数の打撲、目と歯の損傷、PTSDなどの多くの精神的問題など、命に関わる重傷を負ったという。また、暴行のせいで彼女のキャリアが「狂わされ」、映画やブランドプロモーションイベントに出演できなくなった。フルトンは、ウェストンが「精神的および心理的障害」を持ち、「暴力行為」を犯した経歴があることを考えると、ケージは息子が彼女を攻撃するのを阻止すべきだったと主張している。 フルトンは、ウェストンに対して暴行、傷害、故意の精神的苦痛の加害、精神的苦痛の過失加害、ケージに対して監督不行き届きと過失履行、そして2人に対して過失という一連の罪状を申し立てた。 しかし、ケージの弁護士は、この申し立ては「不合理」かつ「根拠のない」ものだとして、「ウェストン・コッポラは34歳の男性です。ケージはウェストンの行動をいかなる形でも管理しておらず、ウェストンが母親を暴行したとされる行為についても責任を負っていません」と述べている。 ケイジとフルトンは1988年から1991年まで交際し、婚姻関係は結んでおらず、2人が別れる前の年にウェストンが生まれた。