オンラインカジノ指南うたう業者摘発 若者中心に1億円近い売り上げ

オンラインカジノでの稼ぎ方を教えるとうたってコンサルティング契約を結んだ際、法定の書面を交付しなかったなどとして、千葉県警は21日、佐賀市の会社役員坂田聖伍(28)と東京都豊島区の会社役員三塩友貴(28)の両容疑者を特定商取引法違反(書面の不交付など)の疑いで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。 生活経済課によると、2人は他の者と共謀し、2022年4月8日~5月25日、同区の喫茶店などで当時大学生の男女2人と契約を結んだ際、契約解除について書いた書面を交付せず、2人のクーリングオフの申し出に対して「クーリングオフは対象外」などとうそを言った疑いがある。坂田容疑者はコンサルティング会社「Spirit Buzz」(同区)の代表取締役で、高校の同級生だった三塩容疑者に顧客との契約締結業務を委託していたという。 ■友人紹介料の仕組みも 契約した2人は大学のサークルの知人から紹介され、オンラインのスポーツ賭博サイト「ブックメーカー」の賭け方を教える講座を受講できるなどと言われてそれぞれ50万円を支払った。 22年12月に市川署に被害相談があり、発覚。同課は、容疑者らが19~22年に20代を中心に少なくとも130件、総額9563万円を売り上げたとみている。友人を紹介すると、紹介者は売り上げの約1割を得られる仕組みにしていたほか、詐欺にならないよう「絶対にもうかる」という言葉は使わず、勧誘していたという。(杉江隼)

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