末端価格1320万円相当の覚醒剤を受け渡したとして指定暴力団道仁会系組長らが20日、逮捕されました。 警察は、薬物の密売に道仁会が組織的に関与した疑いが強まったとして福岡県久留米市の本部事務所を21日、家宅捜索しました。 逮捕されたのは熊本市西区谷尾崎町の指定暴力団道仁会系組長、田尻 真也 容疑者(41)と宮崎市の無職、谷口 昭成 容疑者(55)です。 覚醒剤取締法違反の疑い警察によりますと、おととし2月、熊本市西区の路上で田尻 容疑者が覚醒剤約200グラム(末端価格1320万円相当)を谷口 容疑者から譲り受けた疑いが持たれています。 2人は、それぞれ別の人物に指示して覚醒剤の受け渡しを行ったとみられています。 警察は、捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。 おととし、道仁会系組幹部を含む17人が覚醒剤や乾燥大麻、計約2400万円相当を密売するなどした疑いで逮捕されていて、警察は田尻 容疑者らがこの事件に関与しているとみて捜査していました。 【記者影リポ】 「午前11時、熊本県警が福岡県久留米市の道仁会本部事務所に家宅捜索に入ります」 熊本県警は薬物の密売に道仁会が組織的に関与している疑いが強まったとして、21日、本部事務所を家宅捜索。 薬物密売の収益が道仁会の資金源となっている可能性もあるとみて全容解明を進める方針です。 また県警は、暴力団が関与するSNSなどで実行犯を募って犯罪を行う匿名・流動型犯罪グループ『トクリュウ』の壊滅に向け、去年9月から大規模な捜査を行っていて、〈闇バイト〉を募集した疑いなどでこれまでに約60人を検挙しています。