「クーリンはやってない」 クーリングオフ伝えず契約か 資産形成コンサルで20代被害 容疑の会社役員2人逮捕 千葉県警

千葉県警は21日、若者向けに資産形成の方法を指南するコンサルティング契約の際に、必要な書面を交付しなかったなどとして、特定商取引法違反の疑いでいずれも会社役員で、佐賀市川副町早津江、坂田聖伍容疑者(28)と東京都豊島区要町1、三塩友貴容疑者(28)を逮捕した。 2人の逮捕容疑は仲間と共謀し、2022年4~5月、当時大学生だった20代男女2人に対し、坂田容疑者の会社「Spirit Buzz」が提供する資産形成のコンサル契約を締結した際に、一定期間内なら契約を解除できるクーリングオフについて記載された契約書面を交付しなかった疑い。男女が契約解除を申し出た際に「クーリンはやっていない。クーリンは対象外」などとうそを言った疑いもある。 県警生活経済課によると、坂田容疑者が主導していた疑いがあり、三塩容疑者は坂田容疑者から業務委託を受けて顧客対応などを行っていた。同課は容疑者2人の認否を明らかにしていない。 同社は報酬を約束して勧誘させる手口で契約数を伸ばし、19年1月から~22年6月までに同様のコンサル契約を少なくとも130件締結し、9563万円を得ていたとみられる。東京都内を中心に、主に20代が契約しており、130件のうち、今回と同様の被害の消費生活相談が複数確認されている。 コンサル内容としては、欧米のブックメーカー(賭け屋)への賭け方や条件などを契約者に指導していた。今回の20代男女は知人を介して紹介され、コンサル契約料としてそれぞれ50万円を払っていた。22年12月に別の契約者から市川署に相談があり、県警が捜査した。

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