昨年12月18日、女子学生に性的暴行を加えたとして強制性交等罪に問われた滋賀医科大学の男子学生2人の控訴審で、大阪高裁(飯島健太郎裁判長)が「逆転無罪」判決を言い渡し、社会に波紋を投じた。 SNSでは高裁判決に対する非難の声が多くあがり、反対署名運動にまで発展。集まった署名は10万筆を超えた。 一方で、そうした動きに対して多くの司法関係者が苦言を呈することになった。袴田事件の弁護団の1人である戸舘圭之弁護士もその一人。本件に関して、戸舘弁護士がどのような問題意識を持っているのか、話を聞いた。(杉本穂高)