2026年に大学を卒業する学生(現大学3年生)の就職活動が本格化している。本選考に向けた会社説明会やオープンカンパニーが増え、企業によってはエントリーシートの提出も始まっている。 現在都内の大学に通う3年生の私も、就活の真っ最中だ。 ただ、その中で、どうしても憤りを感じていることがある。 インターンにしろ、本選考にしろ、選考が進む過程でどこかのタイミングで受けることになるSPIや玉手箱などの「Webテスト」。自宅などでも受けられるこのテストの答えが、大学生の間で出回っているのだ。 Webテストにおける不正行為は、替玉受検で逮捕者が出るなど、これまでも問題視されてきた。ただ、調べてみるとここ数年で、「解答集」というより露骨なカンニング手法が、就活生の間で一定程度広まっている現状があることが分かってきた。 「参考書は使ってないし、勉強もしていない」 就活中に出会ったある学生はこう語る一方で、いわゆる難関とされる某金融大手のインターンシップのWebテストを難なく通過した。当然、「解答集」を活用したという。 このような環境の中で行われるWebテストに、果たしてどこまで意味があるのか。企業は本当にこの仕組みで「いい人材」を採用できているのだろうか。学生たちに話を聞くと、就活の歪んだ現実が見えてきた。