被害者口座から51万5千円引き出す 借金返済にあてたか 強盗殺人で逮捕の28歳無職男

大阪府東大阪市の山中などで国土交通省職員の神岡孝充(たかみち)さん(52)の切断遺体が見つかった事件で、強盗殺人容疑で再逮捕された無職、大木滉斗(ひろと)容疑者(28)が再逮捕前、「遺体を損壊した際、頭はキャリーバッグに入らなかったので、保冷バッグに入れた」と供述していたことが25日、大阪府警への取材で分かった。1月27日に神岡さんの口座から1万5千円を引き出したとみられることも新たに判明。府警は借金返済目的で襲ったとみて調べている。 府警によると、神岡さんは昨年12月27日午後4時ごろ、マンションの自室を出た際に首を絞められて殺害されたとみられる。 捜査関係者によると、大木容疑者とみられる男が今年1月27日、京都市のコンビニATMで神岡さんの口座から1万5千円を引き出す姿が防犯カメラに写っていた。大木容疑者は同10日にも神岡さんの口座から計50万円を引き出したとみられる。約200万円の借金を抱えており、府警は返済に充てた可能性があるとみて調べている。 大木容疑者は2月3日に死体遺棄容疑で逮捕された。損壊した遺体をキャリーバッグで運び、山中に遺棄したとみられるが、頭部は大阪市の廃虚マンションの敷地内で見つかった。頭部も山中に遺棄しようと試みたが、断念したとみられる。 府警は25日、大木容疑者を強盗殺人容疑で大阪地検に送検した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加