「結婚できない男」再放送で出演カットの高知東生と特番モザイク外しの田代まさしは何が違うのか? チグハグに視聴者モヤモヤ

俳優の高知東生(60)が25日、自身のⅩを更新し、《田代まさし先輩の往年のコントが再び地上波で流れてすごく嬉しい!と思っていたら、実は俺が過去に出演した「結婚できない男」も今日から再放送だったらしい。が、俺は名前も出演シーンも全カットされていた。事件から9年。頑張ってきたつもりでもこんな評価かと、自業自得とは言えがっくり落ち込む泣》と投稿した。 高知は、現在再放送中のフジテレビ系ドラマ「結婚できない男」(2006年)で阿部寛演じる主人公のライバル・金田裕之役で出演していたからだ。 投稿で高知が喜んでいたのが、元タレントの田代まさし氏(68)の"地上波復帰"だ。田代氏は24日、フジテレビ系放送『国民が選ぶ!志村けんの爆笑ベストコント 30』で、人気番組『志村けんのバカ殿様』などの過去映像で"出演"している。 「田代さんは、覚せい剤取締法違反による逮捕で5回、その他盗撮による書類送検などで世間を騒がせました。現在はYouTuberとして活動していますが、これまで過去映像にモザイク処理を施されていました。昨年末にはフジテレビの特番で地上波復帰しています。一方、高知さんも16年に覚醒剤と大麻所持の容疑で逮捕されました。18年頃からは芸能活動を再開し、Web番組や地上波のドキュメンタリー番組、映画などの復帰を果たしています。しかし今回ドラマの再放送ではカットされていました」(芸能ライター) 2人は今月2日、依存症に関するイベントで再会。14日には互いのYouTube番組でコラボ動画を配信している。高知のチャンネルでは、過去の深夜ドラマでの共演や田代氏が監督するVシネマ作品「鯨道」シリーズへに高知が出演していることなど接点を振り返った。 田代氏が《まだね高知くんはいいです。逮捕は1回だけですからね。私は何回捕まったんでしょう?》とブラックジョークを挟みながら、共通点の「薬物依存」について語り合った。 ■罪を償ったタレントが地上波復帰できるかどうかの違いは? それぞれが背負った罪については、田代氏は22年10月に服役を終えて釈放。高知は20年9月に4年の執行猶予期間が終了している。それだけに高知が『結婚できない男』の地上波再放送に登場できないことにSNSでも、《マーシーとの違いは本当に何でしょうね》などの疑問の声も上がっている。 地上波復帰への境界線はどこにあるのか。 「テレビ局には、不祥事のあったタレントの復帰について、全社的な統一基準がありません。ただ、薬物犯罪は比較的許されやすい。反社に金銭的な流れはあるものの直接的な被害者がいないのが理由で、性加害や暴力事件の方が復帰は困難です。犯罪ではありませんが、不倫も夫や妻という被害者がいますので、テレビ的には薬物犯罪に比べて厳しい風潮にあります」と話す元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう続ける。 「田代さんや高知さんのように罪を償った後、薬物を断ち切って社会復帰し、ボランティアや講演活動をするタレントであれば出演して問題なく、高知さんの出演シーンがカットされたのは疑問です。今回、同じフジテレビの再放送で違いが出たのは、統一基準がないためで、バラエティーの担当者は問題ないと判断し、ドラマ担当者は世間を過剰に意識した違いでしょう」 『結婚できない男』もBS・CS放送、サブスクでの配信ではカットされていない。地上波復帰はジャンルによっても異なるようだ。 ◇ ◇ ◇ 田代まさし氏がYouTube番組で語る芸能界転落のきっかけは?関連記事【こちらも読む】元タレント田代まさし氏が衝撃告白…薬物依存も“ミニにタコ”も「きっかけはフジテレビ」…に詳しい。

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