派遣した「受け子」などと共謀し70代女性から1000万円詐取か 24歳男を再逮捕 県警の集中捜査で延べ60人以上を摘発 熊本

大阪に派遣した特殊詐欺の「受け子」と共謀して、70代の女性から現金1000万円をだまし取ったとして、男が熊本県警に再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、熊本市中央区中央街の自営業、大塚藍希(おおつか あいき)容疑者(24)です。 大塚容疑者は2024年9月2〜3日、別の人物と共謀し、娘を装って大阪府東大阪市に住む70代の女性に電話をかけて「投資で失敗して会社の金を使い込んだ」などとうそを言って、現金1000万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、娘と連絡が取れた女性が被害に気付き、警察に被害届を出していました。 熊本県警が2024年9月から進める指定暴力団「道仁会」や匿名流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」の壊滅に向けた集中捜査の中で、この事件での大塚容疑者の関与が発覚したということです。 大塚容疑者は、特殊詐欺の「受け子」を派遣する役割を果たしていたとみられ、今回の事件で「受け子」を担った熊本市に住む当時19歳の知人の男は、別の事件の「受け子」に関わったとして去年9月、大阪府警に逮捕されていました。 また大塚容疑者も、別の事件に「受け子」を派遣してだまし取った金を受け取らせたなどとして、2月5日までに詐欺や職業安定法違反の疑いで3回逮捕されています。 警察は大塚容疑者がこの知人の男を大阪に1週間ほど滞在させ、「受け子」として活動させたと見ていますが、「捜査に支障がある」として大塚容疑者の認否は明らかにしていません。 県警のこれまでの集中捜査では、違法な風俗営業や特殊詐欺の実行役の募集・派遣、覚醒剤関連などに関わったとして、30件を超える事件で延べ60人以上が摘発されています。

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