去年8月、福井市のショッピングセンターの時計宝飾店に忍び込み、ネックレスや指輪など4500万円あまりを盗んだとして窃盗などの疑いで3人の男が逮捕されました。県警では匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウの可能性もあるとみて捜査を進めています。 閉店後の時計宝飾店に忍び込んだ黒づくめの3人組。 手慣れた様子で次々とショーケースの中身をカバンに詰め込んでいきました。 犯行時間はわずか2分。 これは、去年8月、福井市のショッピングシティベルにある時計宝飾店で起きた窃盗事件の一部始終を捉えた防犯カメラの映像です。 この事件で27日、住居不定・職業不詳の池野僚容疑者(29)ら3人の男が窃盗などの疑いで逮捕されました。 3人は、ネックレスや指輪など287点、およそ4500万円相当を盗んだ疑いが持たれています。 バールなどの工具を使い、入り口を壊して侵入したもので、警察では犯行時間の短かったことから、事前に下見をしていたと見ています。 また犯行後には、偽造したナンバープレートを付けた車で逃走していたということです。 3人は県外での同様の窃盗事件ですでに逮捕されていて、県内では少なくとも10件の余罪があるとみられています。 警察では、メンバーを入れ替えながら犯行を繰り返す、匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウの可能性もあるとみて、事件の全容解明を進めています。