去年、契約して売却したスマートフォンなどを紛失したと装って、通信事業者から新たにスマートフォンやタブレット(販売価格合計約61万円)をだまし取ったとして、男女3人が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都の自称・解体業、松永隆幸容疑者(47)、熊本県の飲食店従業員、木戸菜都香容疑者(27)、それに札幌市中央区の自営業、楠美祐樹容疑者(32)です。 警察によりますと、3人は共謀し、去年10月に木戸容疑者が契約した「iPhone16」2台と「iPad Air11」1台を、北海道内外の買取店に売却したのにもかかわらず、紛失したと装って、北海道外の警察署に虚偽の遺失届を提出しました。 警察から遺失届の受理番号を受け取り、通信事業者に、交換機種の配送を申し込み、新品の「iPhone16」2台と「iPad Air11」1台(販売価格合計約61万円相当)をだまし取った疑いが持たれています。 松永容疑者は、木戸容疑者が働く飲食店で知り合い、楠美容疑者とは知人関係だったということです。 去年11月末、「お金がなくて携帯電話を自分で契約し他人に売却した」と自首してきた人物がいて、警察が調べたところ、売却先が松永容疑者と判明。 12月末に盗品等有償授受容疑で松永容疑者を逮捕しました。 その後、松永容疑者の自宅や関係先を調べたところ、今回の事件が発覚したということです。 警察によりますと、3人は役割分担して犯行に及んでいて、松永容疑者が犯行を計画、木戸容疑者がスマートフォンなどの契約や売却を行い、楠美容疑者が新品のスマートフォンなどの受け取りをしていたとみられています。 松永容疑者については、去年12月から今年2月にかけて、盗品等有償譲受や詐欺の疑いで逮捕されていて、今回で4回目の逮捕です。 警察は、3人の認否を明らかにしていません。 警察によりますと、松永容疑者の自宅や関係先には450台分のスマートフォンやタブレットの関係資料が見つかっていて、警察は余罪もあるとみて調べているほか、不正に入手した新品のスマートフォンなどを詐欺グループに売却した可能性があるとみて、捜査をすすめています。