中高生、3千円ほどで回線販売か 不正ログイン、犯罪悪用の可能性

楽天モバイルのシステムに不正ログインし通信回線を契約した疑いで中高生3人が逮捕された事件で、3人が回線を1件当たり千~3千円ほどで販売したとみられることが27日、警視庁サイバー犯罪対策課への取材で分かった。同課は回線が犯罪に悪用された可能性があるとみている。 同課によると、押収したパソコンやスマートフォンを解析した結果、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて他の人物から計約33億件のIDやパスワードを購入していた。このうち計約22万件のIDなどでシステムにログインした形跡があった。 3人は少なくとも計約2500件の回線を売却し、計約750万円分の暗号資産(仮想通貨)を得たとみられる。 楽天モバイルのホームページによると、一つのIDで最大15回線契約でき、条件を満たせば追加契約に本人確認書類の提出は必要ない。 AI「チャットGPT」を悪用して自作したプログラムで機械的に契約を繰り返したとみられる。滋賀県米原市の中学生は「SNSで犯罪の手口が投稿されており、より高度な手口で注目を集めたかった」と話している。

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